別府弁天池水源 (別府弁天池湧水) 
別府弁天池水源 (別府弁天池湧水)
山口県美祢市秋芳町にあるコバルトブルーに輝く 別府弁天池 は、 秋吉台のカルスト台地から湧き出した地下水です。 毎秒186g、毎分11tの水が湧き出しており、名水百選に選定されています。 年間を通じて水温14.5℃、カルシウム含有量が20PPmです。

この別府弁天池の伝説として、 昔この地方を開拓したが水にこまり、諏訪大明神に祈ったところ、 「弁財天をまつり青竹をつえに水をたずねよ」というお告げをうけ、 まもなく清らかな水が発見され弁天池となったという言い伝えがあります。
また、この水を飲用すると、長寿が保たれ財宝が授かると言い伝えられており、 ミネラルウォーターとして体内の毒素を浄化する作用もあると言われています。

このコバルトブルーの美しい水を見ると、様々な言い伝えが残るのも頷けますね。 きっとこの神々しい水に体が浄化されると信じたのでしょう。

 ▲ 別府弁天池と奥に見える別府厳島神社
広い美祢市駐車場(無料)に車を停めると、駐車場の目の前には「ふれあい広場」と「特産物販売所」があります。 ふれあい広場には小さな子供用遊具が少しと、海上自衛隊で練習機として使われていた古い飛行機があります。 ふれあい広場の奥が別府弁天池の湧水を利用した 養鱒場 です。

駐車場の隅の方、特産物販売所の正面に給水所があり、蛇口が5ヶ所並んでいます。 浄財箱に利用料として100円を入れて水を汲みます。 これならポリタンクに水を汲んで帰るのも楽々ですね。

駐車場の横や別府厳島神社の境内には、鱒料理を提供する食事処があります。 生憎訪問した時は閉まっていましたが、【ます定食(セゴシ、焼き、フライ、ライス、吸物で1300円)】などが頂ける様です。 また、養鱒場の釣り堀で釣った鱒を料理してくれるそうです。

駐車場の給水所の横から、別府弁天池へ続く道がありますので、そこを進んでいきます。 別府弁天池から湧く湧水が用水路を流れているので、その流れを辿って行くと、別府弁天池に到着です。

別府弁天池は 別府厳島神社 の境内にあります。 厳島神社は、弁財天社として806〜810年頃に創建され、1871年に広島県の厳島神社から三柱の水神を勧請祭祀したことで改称されました。
別府厳島神社では、毎年9月8日の例祭で、神与の水に感謝し、郷中三軒になるまで止めないと、念仏踊りの奉納を続けてきました。 この「別府念仏踊」は昭和43年に山口県指定の無形文化財に指定されています。

厳島神社の境内には、末社や弁財天、七福神などが祀られていました。 神社境内の裏手には梨園とぶどう園があります。 また、厳島神社の境内にも数ヶ所の水汲み場があります。

 ▲ 観光案内図

 ▲ 駐車場横の水汲み場

 ▲ 駐車場からふれあい広場、養鱒場、釣り堀を見る

 ▲ 鱒料理の「萬代屋」

 ▲ 別府弁天池からの用水路

 ▲ 別府厳島神社の鳥居。この横に別府弁天池がある

 ▲ 別府厳島神社
別府厳島神社に参拝を済ませ、神社正面に湧く、美しい別府弁天池を眺めます。
別府弁天池は透明度が高く、コバルトブルーの池の底から砂が舞い上がり、湧水が湧き出しているのが見えます。 湧水池の中には小魚が泳いでいました。

この湧水池がコバルトブルーに見える理由は、美祢地区特有のカルスト台地にあるのだとか。 石灰岩で構成されたカルスト地形であるこの地から湧き出す水は、カルシウム分を含んだ透明度の高い水で、 その湧水が太陽光に照らされて、青色の光のみが反射することにより、このような神秘的なブルーに見えるのだそう。

湧水池の中の小石や、そこから流れる用水路に沈む小石が、赤茶色をしています。 これは「ベニマダラ」と呼ばれる藻類の一種が石の表面で成長しているからなのだそう。

これだけ美しい湧水ですので、勿論、「全国名水百選」に選定されています。


 ▲ 別府厳島神社と、別府念仏踊りの碑

 ▲ 全国名水百選の碑

 ▲ 別府厳島神社側から写す


そして別府弁天池の横から、美祢市養鱒場 を見に行きました。 ニジマスの養殖と、観光釣り堀をしていて、夏場は賑わう様ですね。 養殖された鱒は、近郷の旅館・ホテルなどに出荷されています。 沢山の鱒がうじゃうじゃ泳いでいました。 この釣り堀で釣った鱒は、周囲のお店で調理してくれるそうです。 養鱒場には猫が沢山住んでいました。

 ▲ 美祢市養鱒場

 ▲ 弁財天(女神)

 ▲ 七福神

 ▲ 水中の石が赤いのはベニマダラのせい

 ▲ 養鱒場には猫が沢山
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別府弁天池水源 (別府弁天池湧水) DATA
住所山口県美祢市秋芳町別府482
電話番号0837-62-0304 (美祢市総合観光部) 
定休日
公式HP
備考
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last visited : 2018/05/30