鹿児島県の大隅半島側、桜島 から霧島へと向かう 国道220号・10号沿いの霧島市福山町〜隼人町にかけて、 黒酢を作る醸造場、壺畑が点在しています。 その中で、余りにもインパクトのある壺畑の前を通り、素通り出来ずに立寄ってみました。
鹿児島湾沿いを走る国道10号を走っていると、丁度国道10号の上を東九州自動車道が交差する辺りに、 その怪しげな醸造場がありました。 敷地の壁には昇り龍が描かれ、作業所・販売所の壁には鹿児島が誇る西郷さんが描かれています。 そして壺畑の後ろにそびえたつ崖には、これまた「隼人龍」と名付けられた昇り龍が描かれており、 その周囲には鳥居や金色に輝く観音様や仏像などが乱立していました。 醸造場というより、怪しげな宗教団体のよう・・・

黒酢畑の門が空いていたので、中を覗いて見ると、長命酢と書かれた黒酢の壺が並んでいました。 裏山(？)の崖に描かれた龍を見るには、門の横に「巖龍神参道」と書かれた坂道があるので、 それを上って行きます。 特に何も書かれていなかったので、立ち入りは自由と思われます。

しかし、坂道を上っていると、工場・直売所の裏に建つお屋敷のベランダから、双眼鏡でこちらを覗いている おじいさんが。ここのオーナーさん？　何かしきりに話しかけてきますが、生憎風が強くて聞こえません。 入っちゃダメなのかな？とジェスチャーで伝えると、大きなマルが返ってきました。 しきりに、帰りに販売所に寄れと言っている様です。

この鳥居を潜ると、巖龍神(隼人龍)にご対面できます。 この色彩鮮やかな龍は、山(崖？)の岩肌に直接ペイントされている様でした。 上手い具合の岩の配置と、アートの心が生み出した作品なのでしょうか。 鳥居の横には「世界人類は一つ　心」の言葉と、「健康祈願」と書かれた説明碑がありました。 人々の健康の為に作られる黒酢の醸造場ですから、この隼人龍や周囲の像も健康祈願として造られたのでしょうね。
隼人龍の周りには、金色の大黒天や観音菩薩像など沢山の像が並んでいますが、はては二宮金次郎像まであり、 この長命ヘルシン酢醸造の会長さんの胸像もありました。

巖龍神(隼人龍)からの眺めは、長命ヘルシン酢醸造の壺畑を見下ろし、 国道10号と東九州道(隼人道路)の往来が見え、天気が良ければ鹿児島湾が見えた筈です。 この眺めは素晴らしかったです。

◆ じゃらん
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