五島列島の下五島に当たる福江島にある貝津教会は、
遣唐使船の日本最後の寄港地である三井楽地区に位置します。
寛政9(1797)年の大村藩による公式移住以前の安永2(1773)年に
キリシタンの移住が始まり、奥浦村(堂崎)、岐宿村とともに福江島の三大キリシタン集落として成長しました。
昭和初期の五島崩れの際も、現在の
三井楽教会 のある岳地区でも絵踏みが行われ、
これに応じなかった信徒が逮捕・投獄されました。
貝津地区でも3戸15名がキリシタンであることが露見しました。
貝津教会は、40戸ほどの信徒が、岳教会(三井楽教会)の山頭神父の指導をうけて、
大正13(1924)年に建てた木造・瓦葺の教会です。
岳教会の巡回教会でしたが、昭和27(1952)年に独立し、昭和37(1962)年に大規模な増改築が行われました。