宮迫石仏(緒方宮迫東石仏・緒方宮迫西石仏) 
宮迫石仏(緒方宮迫東石仏・緒方宮迫西石仏)
大分県豊後大野市緒方町にある摩崖仏で、東石仏と西石仏の2ヶ所の摩崖仏があります。
駐車場から2ヶ所の摩崖仏を一巡りするルートが設けられています。 駐車場を起点に右回りに進むと「東石仏」、左回りに進むと「西石仏」があります。

平安時代の終わり頃、この緒方平野では「緒方三郎惟栄(おがたさぶろうこれよし)」という豪族が大きな力をもっていました。 この周辺には、緒方一宮、二宮、三宮、宮迫石仏など、平安時代に作られたとされる歴史遺産が多くあり、緒方三郎惟栄の勢力が大きかったことを示しています。

緒方宮迫東石仏
宮迫石仏の駐車場より右回りに150mほど坂を上がると、仏龕に覆われた『緒方宮迫東石仏』が見えて来ます。
中央には大日如来、その向かって右には不動明王、左には毘沙門天(持国天とも)が並んでいます。 更にその両脇には、金剛力士像が彫られています。 左側の金剛力士像の左には、2基の磨崖宝塔がありますが、これは後の室町時代初期に刻まれたものです。





緒方宮迫西石仏
宮迫石仏の駐車場より左回りに約200m登ったところに、仏龕に覆われた『緒方宮迫西石仏』があります。 宮迫西石仏も、東石仏と同じく平安時代の終わりごろ作られたと考えられています。

仏龕の中には三体の如来像が平等並列の状態で彫られています。 向かって左から、薬師如来、釈迦如来、阿弥陀如来と配置されており、薬師如来は現世に、釈迦如来は過去に、阿弥陀如来は未来に、それぞれ御利益があると言われています。
彩色が良く残っていますが、昭和9年頃に塗り直したものと考えられています。

西石仏が安置された仏龕の左手には、苔に覆われた岩窟がありますが、中には何もありませんでした。




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緒方宮迫東石仏 DATA
住所大分県豊後大野市久士知71
電話番号
駐車場あり
公式HP
備考
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last visited : 2018/04/27