四階楼は、熊毛郡上関町にある木造西洋建築物で、国の重要文化財に指定されています。 道の駅上関海峡の向かい側に位置しています。

その名の通り、4階建ての建築物で、以前は旅館「四海楼」として営業していました。
4階建てですが、現在の様な高さはなく、1フロアごとの天井が低いです。
入館料は無料であるにもかかわらず、中には案内の方がおり、 つきっきりで詳しく説明して下さいました。 訪れた日は雨が降っていたのですが、当時のままのステンドグラスをはめ込んだ窓を現存しているので、 雨水が入るそうで、見栄えが悪いですが、窓の下部にタオルを当てているとの事でした。 晴れた日はステンドグラス越しの光が部屋に注いでとても美しいそうです。

【現地案内板より転記】
四階楼は、明治12(1879)年維新の志士小方謙九郎が建築した擬洋風木造四階建ての建物である。 四階四方の窓には、フランス製と言われる赤、青、黄、緑のステンドグラスが短冊状や三角形状に入っており、 洋風建築としてのたたずまいを引き立たせている。
この建築の特徴は、建物を貫く四本の隅柱と2階より4階に通ずる八角の通し柱に取り付いた廻り階段、 洋風の軒蛇腹(のきじゃばら)のある大壁漆喰で仕上げた外観などを挙げることができる。 また、4階の四隅の丸柱に巻きついた巨大な雲龍、3階内壁の唐獅子牡丹、4階天井の鳳凰など、 漆喰鏝細工の出来映えは見事なものである。
こうした大壁漆喰の木造四階建て建築は、全国的に見てもまれで、文明開化の地方への波及を物語る貴重な歴史的建造物である。
なお、四階楼保存修復工事中の平成11年7月9日に「幣串」が発見され、建築年代、施主と共に、 地元大工吉崎治兵衛により建築されたことが明らかとなった。

◆ じゃらん
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