青宇田画像石 
青宇田画像石
大分県豊後高田市にある「青宇田画像石(あうだがぞうせき)」は、 南北朝時代の末期(1390年頃)、ここ青宇田にあったと伝わる延命寺の僧一道と道念ら(他5名)が、 当時の浄土教の教えを絵巻物風に板状の石に線刻したものです。

左側の写真の中央奥に写っている2つの建物の、 左側が御堂、右側の建物が集蔵庫で、 画像石は右側の集蔵庫に安置されています。

これらの画像石は、元々集蔵庫背後の崖上にあったといわれる寺院で作製され、 崖にはめ込まれていたのではないかと伝えられてきましたが、 長年の風雨により、画像の磨滅が著しく、判読が難しいものや、失われたものもあるようです。

 ▲ 駐車場から写す。写真奥の奥の建物、左が御堂、右が画像石が安置されている集蔵庫

 ▲ 御堂
画像石は地元住民の手厚い保護を受け、昭和33年に大分県の有形文化財に指定されました。 絵図は、当時民衆の間で広く信仰されていた浄土教の教えを経典に従って表しており、 地獄や極楽のさまを示すことによって、人の生き方を戒める意味がこめられているようです。

昭和57年の時点で確認されている画像石の枚数は94枚あり、 製作年代は至徳2年(1385年)、明徳2年(1391年)の銘が見られます。
石質は剥離石(はくりせき)と言われる角閃石(かくせんせき)安山岩です。
彫られているのは、 願文、十三仏種子、十王庁展開図、弥陀の来迎図、六地蔵、阿羅漢などです。

 ▲ 御堂

 ▲ 御堂の天井の絵

 ▲ 境内の石像四天王、四躯

 ▲ 観音菩薩立像



 ▲ 画像石

 ▲ 十王庁展開図

 ▲ 十王庁展開図






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青宇田画像石 DATA
住所大分県豊後高田市美和1007
電話番号
拝観料無料
駐車場あり
公式HP
備考
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