カトリック福江教会 (福江教会堂) 
カトリック福江教会 (福江教会堂)
福江教会は、長崎県の五島列島南西端に位置する福江島の五島市中心部にある教会で、 福江港から徒歩10分くらいの距離です。
別名「イエズスの聖心教会」とも呼ばれています。
長崎の離島で最大という福江島は、城下町であったため、 キリシタンが潜伏できる場所に適さなかったのではないかと推測され、 古くからの信徒は少なく、転入者や一時赴任者が大半を占めているそうです。


 ▲ ルルドの聖母
明治以降、旧福江城下に五島各地から信徒が集まりました。 1914(大正3)年、堂崎小教区から独立しました。 現在の聖堂は、1962(昭和37)年4月に建立されたもので、 同年9月に発生した福江火災では、この教会堂だけは焼失を免れました。
『信仰のあゆみ』

1566(永禄9)年、イエズス会修道士ルイス・デ・アルメイダとロレンソ了斎によって 五島にキリスト教の宣教が開始された。
翌1567年、ジョバンニ・B・モンテ神父より受洗した領主宇久純定の次男純尭が、1567(天正4)年に19代領主となってから、 五島はキリシタンの最盛期を迎える。
しかしながら、1587(天正15)年、秀吉のバテレン追放令に続く徳川幕府の厳しい弾圧によって、 教会共同体は姿を消したと言われるが定かでない。 現在の五島カトリック信者は、その大半が1797(寛政9)年、信仰の自由を求めて移民した大村藩農民の子孫である。
1888(明治21)年9月、旧堂崎小教区第2代主任司祭として着任したアルベール・ペルー神父は、 1896(明治29)年頃から下五島地区の司牧宣教の拠点として、郡長の所在地で城下の福江に、教会を建立することを願い、 18年の歳月を経た1913(大正2)年に郡立五島病院の建物と土地を取得した。
建物は教会堂兼司祭館として改造され、翌1914(大正3)年4月、「イエズスの聖心教会」としてジャン・C・コンパス司教によって 祝別献堂された。同時に旧堂崎小教区から独立して福江小教区が設立された。
現在の教会堂は、戦後の混乱の中に14年の歳月を経て、1962(昭和37)年4月、主任司祭松下佐吉神父により建立、 山口愛次郎大司教によって祝別献堂された。
同年9月26日未明、市街地をなめつくした福江大火において、新教会も三方を火の海に囲まれたが、奇跡的に類焼をまぬがれた。
2014(平成26)年4月、福江教会は小教区設立百周年を迎えた。
これを記念し、ここに、今日の福江教会の礎を築き、長い間教会を支え守って来た先祖たちの信仰を受け継ぎ、伝えることを誓い、 その証として、信仰のあゆみの碑を建立するものである。
[現地案内より転記]



 ▲ ステンドグラスのモチーフは、五島を代表する花「椿」の様だ
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カトリック福江教会 DATA
住所長崎県五島市末広町3-6
電話番号0959-72-3957
公式HP
備考
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