第二次世界大戦末期、大神では、真那井〜糸ヶ浜(現在の深江港周辺)に 海軍軍事施設「大神海軍工廠」の建設を続けていましたが、 昭和18年春に戦況の悪化で中止となりました。 その後、「大神海軍工廠」予定地の一部であった牧の内が人間魚雷「回天」の基地して転用され、 昭和19年秋に工事が始まり、 昭和20年4月25日に兵員2000名の構成による大神回天基地が開設されました。 兵舎は第一兵舎〜第十兵舎まであり、273名の搭乗員が別府湾で訓練していました。

回天神社 は基地内施設として昭和20年4月20日に御分神、 同4月23日に大神突撃隊庁舎内に鎮座されました。
同8月15日に終戦を迎え、8月25日に大神突撃隊解隊式が行われます。 翌年の昭和21年に回天神社社殿を現在地の住吉神社境内に御遷座されました。

大神回天基地からの特攻は、昭和20年8月2日、隊員8名が回天8基と共に 愛媛県宿毛湾麦ヶ浦へ出撃のため進出した1回きりで、 この部隊は出撃命令を待機中に終戦を迎えたため、特攻による戦死者は出ていません。
しかし、終戦10日後の8月25日、大神突撃隊解隊式の朝、松尾少佐が基地内で自決しています。

左の写真は住吉神社本殿。この本殿の右側に回天神社が鎮座しています。

回天神社の境内には、回天1型改一の1/3サイズの模型が展示されています。
その前には、1995年(平成7年)に大分の沖合で海中から引き上げられた、 九三式酸素魚雷3型(人間魚雷回天)の一部、機関部と推進器が展示されています。

◆ じゃらん
◆

◆ じゃらん
◆ 楽天トラベル