杵築城 
杵築城
杵築城は、室町時代初期である応永元年(1394年)に木付頼直によって八坂川の河口にある台山(だいやま)の上に築かれました。
東に守江湾が広がり、南の八坂川、北の高山川に囲まれた天然の要害でした。
築城時は連郭式の平山城で、台山を空堀によって4区画に区切っていました。

文禄2年(1593年)、大友氏の豊後徐国に伴い木付氏は滅亡し、 それ以降は豊臣系の大名により中世城館から石垣などを使用した近世城郭へと変わっていきました。

慶長5年(1600年)の関ヶ原前後、杵築周辺は細川忠興の領地となり、 慶長6年以降は、細川の家臣の中でも別格の松井氏が城代となりました。
現在の模擬天守の西側や南側には、この頃の石垣と想定されるものが一部露出しています。

元和元年(1615年)に江戸幕府が制定した「一国一城令」により、台山の城は破却され、 城としての機能は北麓に移りました。

現在の模擬天守は昭和45年(1970年)に建てられたものです。

※ 一国一城令 ・・・ 一国に大名が居住あるいは政庁とする一つの城郭を残してその他の城はすばて廃城にするというもの

築城当時は木付氏の名前通り「木付城」と命名されていましたが、 幕府朱印状に“木付”が“杵築”と誤って記されて以来「杵築城」と称すようになりました。

 ▲ 八坂川河口付近から見た杵築城

 ▲ 八坂川河口付近から見た杵築城
現在の杵築城周辺は、山上が「城山公園」として整備されており、無料開放されています。 天守閣の手前には、杵築市内で発見された国東塔などを収集し野外展示している「石造物公園」があり、 約200基もの石造が展示されています。

杵築城の模擬天守には、 杵築藩主 松平氏使用の具足や陣羽織、 石田三成の兄・石田正澄着用の兜、 外務大臣兼副総理を務めた重光葵(まもる)氏の遺品や遺墨、 海軍大将・連合艦隊司令長官を務めた豊田副武(そえと)氏の遺品・遺墨、 海軍中将・堀悌吉氏の遺品、陸軍大将・河合操氏の遺品、陸軍中将・小沢寅吉氏の遺品などが展示されています。


 ▲ 城山公園内にある忠魂碑

 ▲ 模擬天守手前にある石造物公園

 ▲ 模擬天守手前にある石造物公園

 ▲ 模擬天守手前にある石造物公園
天守閣の観覧は有料です。 杵築城の観覧券を含む、有料施設7施設の共通観覧券を購入すると、 杵築城下町のパンフレットに印を付けて下さりながら、丁寧に観覧ルートを説明して下さいました。


 ▲ 模擬天守手前にある石造物公園

 ▲ 杵築城下町観光マップ



 ▲ 「ひいなめぐり」の時期だったので、ひな人形の展示がある


 ▲ 杵築藩主 松平侯甲冑

 ▲ 江戸時代能見家に嫁入りした松平家の姫君が使用した「能見かご」


 ▲ 左:海軍大将・豊田副武遺品、右:外務大臣兼副総理を務めた重光葵遺品
左:海軍大将・豊田副武(とよだそえむ)
明治18年(1885年)〜昭和32年(1957年)
大分県速見郡杵築町(現杵築市)生まれの日本海軍軍人で、最終階級は海軍大将。 第29代・第30代連合艦隊司令官長。最後となる第19代軍令部総長を務めた。

右:重光葵(しげみつまもる)
明治20年(1887年)〜昭和32年(1957年)
大分県大野郡三重町(現豊後大野市)生まれ。 外交官としてイギリスや中国、ソ連に赴任。第二次世界大戦中に外務大臣となり、 敗戦時は日本政府の全権代表として、ミズーリ号船上で降伏文書に調印しました。
3〜17歳まで過ごした家が「重光家」として一般公開されています。

 ▲ 昭和20年8月14日の最後の御前会議の画。吉田大将他、大分出身の2名の大将が描かれている

 ▲ 陸軍大将・河合操遺品

 ▲ 陸軍中将・小沢寅吉遺品

 ▲ 天守閣最上階は展望台になっている



page top 
杵築市近郊のお宿 豊後高田市関連商品 information
山香温泉 風の郷
日本有数の泉質!なめらかな湯あたり山香温泉。心なごむ温泉保養地。 日本有数の泉質を誇る山香温泉は柔らかい湯あたりでお肌しっとり♪会席料理ではその季節の自然の素材を盛り込んだお料理をご堪能頂けます。国東半島の緑に囲まれ、心地よい癒しのひと時をお過ごし下さい。
温泉の様子
パストラル三河苑
じゃらん
水産会社直営の宿。新鮮魚介をリーズナブルに味わえる。 別府で水産業を営む宿だから、関アジ・関サバをはじめ、城下カレイ、ふぐなど新鮮な魚をお得に味わえる。ハーモニーランドにも近く、レジャー利用にも最適。杵築城や武家屋敷など、近隣に観光名所も多い。
杵築の美娘
大分県産品を使用した新作スイーツです♪  使用する材料は、杵築市のきつきハウスみかん「美娘(みこ)」  おだやかで温かな豊後の海風と日差しを浴び、 温暖な風土「杵築」でうまれた「美娘」は、 清見(きよみ)オレンジと興津早生(おきつわせ)と ページオレンジを掛け合わせて誕生しました。
ちえびじん
日本酒を初めて飲むという方が「ちえびじん」を最初に飲むと日本酒が好きになる。「ちえびじん」はそういうお酒です。「ちえびじん」が大切にしているのは「香り」と「甘味」 「ちえびじん」が重きを置いているのは「立ち香」では無く「含み香」 口に含んだ時にフワーッと優しい香りに包まれることで、ゆったりとした気分でお酒が楽しめます。また、「甘味」を持たせることで柔らかい味わいのお酒に。
dトラベル
日本全国のホテル・旅館等、宿泊施設を広く扱っています。  ご家族、ご友人との旅行はもちろん、  ご出張の際の宿などもdトラベルにお任せください!
杵築城 DATA
住所大分県杵築市杵築16-1
電話番号0978-62-4532
営業時間9:00〜17:00(入場は16:30まで)
入場料個人:一般 300円/小・中学生 150円
定休日なし
公式HP
備考
近隣 SPOT 関連 LINK
BACK    HOME    PAGE TOP
last visited : 2019/03/08