熊襲の穴 | 鹿児島県霧島市隼人町 | 福岡発!! 九州観光ガイド

熊襲とは、肥後国球磨郡(現・熊本県人吉市周辺)から大隅国贈於郡(現・鹿児島県霧島市周辺) に住居した部族とされ、日本の記紀神話に登場する、九州南部に本拠地を構えヤマト王権に抵抗したとされる人々です。熊のように猛々しく勇ましい人々だったといわれ、古事記では「熊曽」、日本書紀では「熊襲」と書かれています。

熊襲(くまそ)の穴は、霧島市隼人町の妙見温泉にあります。昔熊襲族が住居していた穴で、熊襲の首領、川上梟師(たける)が女装した日本武尊(やまとたける)に誅殺されたところで、一名嬢着(じょうちゃく)の穴ともいわれます。
第一洞穴は、奥行22m、巾10mで百畳敷位の広さがあり、更に右正面から第二洞穴につながっていますが、現在入口が崩れて中へ入れません。第二洞穴は、約三百畳敷位の広さといわれています。

国道223号沿いに案内表示があり、駐車場があります。そこから階段を上り、山道を上って行きます。辿り着いたのは大きな巌の下にぽっかりと空間が空いた場所。ちらっと中を覗いたのですが、中に入れる様には見えなかったので、そのまま引き返してしまいました。もう少し分かり易く、案内板でも立ててくれたら・・・と思いました。

実際は、この岩の隙間から中に入れ、奥行き22メートル、幅10メートル、高さ６メートルの広さの第一洞穴があります。穴の右手前に電気のスイッチがあり、電気を付けて中に入るそうです。中には鹿児島県出身の芸術家・萩原貞行氏のモダンアートが描かれています。