遠賀川水源地ポンプ室 
遠賀川水源地ポンプ室
世界遺産『明治日本の産業革命遺産 製鉄・製鋼、造船、石炭産業』の構成資産のひとつである、『遠賀川水源地ポンプ室』 は、 中間市役所からほど近い、遠賀川沿いに建っています。
現在も稼働している送水施設ですので、外観のみ見学可能です。

遠賀川水源地ポンプ室は、官営八幡製鐵所の鋼材生産量を2倍とする第一期拡張計画に伴い、1910(明治43)年に竣工しました。 新たな水源として求められた遠賀川から八幡製鉄所までは約11キロ離れていました。
完成時は蒸気を動力とし、イギリスから輸入された蒸気ポンプとボイラーが設置されていました。

 ▲ 遠賀川沿いの県道73号線側

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ポンプ室の建屋はイギリス積み赤レンガ造りで、アーチや丸形窓などのデザインが施されており、鉱滓レンガがアクセント的に使用されています。
建設当初は石炭を使った蒸気ポンプを使用していた事から、50mの高さの煙突が設置されていました。
また、周囲には石炭関連の施設や、従業員のための官舎も設けられていました。

石炭ボイラーを使った蒸気式の動力は、1950年代に電気モーターに更新されました。 今も製鉄所で必要とする水の70%を送水しています。 1日に送る水の量は約12万トンと言われています。


 ▲ ボリュートポンプ
遠賀川水源地ポンプ室の敷地外には、建屋内に設置されていたポンプが屋外展示されています。
展示されているポンプは、電動ポンプで、遠心力を利用して揚水する渦巻きポンプ(ボリュートポンプ)と呼ばれています。

世界遺産『明治日本の産業革命遺産 製鉄・製鋼、造船、石炭産業』の中で、 官営八幡製鐵所関連資産は、八幡東区にある『旧本事務所』『修繕工場』『旧鍛冶工場』と、ここ中間市の『遠賀川水源地ポンプ室』の4ヵ所で、 いずれも非公開施設です。
遠賀川水源地ポンプ室では、土日祝日にはボランティアガイドさんが常駐しておられ、説明を聞く事ができます。

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遠賀川水源地ポンプ室 DATA
住所福岡県中間市土手ノ内1-3-1
電話番号
時間常時見学可能(外観のみ)
駐車場あり
公式HP
備考
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last visited : 2023/07/17