阿蘇郡南小国町にある『押戸石(おしといし)の丘』は標高845mのなだらかな丘です。
この丘には、大小さまざまな巨石群があり、その石の中にシュメール文字が刻まれた石があります。 それらの巨石は人工的に配置された9組の環状列石遺構であることが確認され、 先史時代の巨石文化遺跡であることが認証されています。
また頂上からの展望も素晴らしく、阿蘇五岳や九重連山などを望む360℃のパノラマが広がります。 牧草地の緑の絨毯や、風力発電の風車などの景色も目に楽しいものです。

南小国町を走る国道212号に案内表示が出ているので、それに従うと迷う事なく到着します。 最後はかなり狭くて凸凹した悪路を進み、 辿り着いた丘には、小さな管理小屋と駐車場があります。

受付で環境整備費として200円を支払うと、押戸石の簡単な説明と、パンフレット、方位磁石を手渡されます。 そこから順路が示してあるので、それに従って、巨石群のある丘の頂上へと歩いて行きます。
受付に人が居る時間が明記されていなかったので分かりませんが、街灯などはない自然のままのパワースポットなので、 陽のある時間に訪れましょう。
受付の横には『草泊り』という藁で出来た小屋が再現されており、簡易トイレも設置されています。

巨石群の中には名前の付いたものが点在しています。

【挟み石】・・・「嘘つきがこの間を通ると挟まれる」という言い伝えがあります。 通常の成人男性でも楽に通れるので、よほどのぽっちゃりさんでなければ挟まれるという事はなさそう・・・

【鏡石】・・・この石にはシュメール文字がはっきりと刻まれています。「聖なる牡牛」と「蛇神」の文字が刻まれています。 写真では分かりませんが、実際に見るとシュメール文字が見えますよ・・・

【祭壇石】・・・神事における供え物置き場として使用されたものかと言われています。

【太陽石】・・・高さ5.5m、周囲15.3mの巨石で、頂点の真北には北極星があります。 この石の周囲では磁気の働きが正常でなく、方位磁石がクルクルと回ります。
石には注連縄が締められ、周りの草を踏まない様に板で足場が作られています。 太陽石の周りを方位磁針を持ってゆっくりと一周してみると、方位磁針がクルクルと回る場所があります。 なかなか不思議で面白いです。

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