宗生寺 / 馬頭観音 
宗生寺 (そうしょうじ)
「宗生寺」は宗像市大穂にある曹洞宗の寺院です。
文明15年(1483年)(文明3年の説もあり)に許斐城主であった多賀出雲守隆忠が、 亡父の菩提を弔うために創立したものです。
天正15年(1587年)、筑前初代藩主であった小早川隆景は、 宗生寺4世・桂翁栄昌禅師に深く帰依していたので、 小早川の菩提寺として知行百石を寄進しました。
慶長15年には藩主黒田長政も五十石を寄進し、 更に黒田忠之も山林三千六百坪と観音堂を再建しました。
この様に歴代藩主の保護を受けながら繁栄し、 江戸時代には木寺十ヶ寺を有する地方屈指の古刹と云われました。

 ▲ 山門

 ▲ 本堂
宗生寺の山門は、筑前藩主・小早川隆景公が天正15年に築城した名島城の搦手門を、廃城を機に移築してきたものです。 この山門は、1本のノグルミ(化香樹)の大木で作られたものです。 現存する名島城の遺構として数少ない貴重なもののひとつです。

宗生寺は宗像市の中では藤の名所のひとつになっており、 藤棚を見に訪れましたが、残念ながら満開時期には早すぎたようです。
山門を入ると藤棚が、また寺の裏には宗生寺庭園と呼ばれるツツジ庭園があり、 山腹の斜面に植えられた約6000坪、3000本のツツジが咲くそうです。

本堂から右手にある階段を上ると、 馬頭観音と鐘楼堂があります。

 ▲ 藤棚

 ▲ 馬頭観音と鐘楼堂の上り口

 ▲ ツツジが植えられている
馬頭観音
大穂の観音さまとして親しまれている馬頭観音は、筑前の国三十三観音の第十八番霊場とされています。
本尊は奈良時代の僧行基菩薩の一刀三礼の作と云われ、三面八臂高さ約1mの馬頭観音です。 33年間に前半17年、後半16年毎の2回の大祭時のみに開帳される秘仏です。

古くは大穂と野坂の境、鐘撞田という地にありましたが、 兵火の為に堂宇が焼失し、永享元年(1429年)に現在地に移転され、 慶安2年(1649年)に筑前藩主黒田忠之が現在の本堂を再建しました。

福岡市城南区の「油山観音」、 糸島市の「雷山観音」と共に、 福岡の三大観音の一つとされています。






 ▲ 鐘楼堂

 ▲ 境内案内図


 ▲ 馬頭観音のある高台より写す

 ▲ まだ五分咲きくらいの藤棚
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宗生寺 DATA
住所福岡県宗像市大穂937
電話番号
参拝料無料
参拝時間
駐車場無料
公式HP
備考
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last visited : 2015/04/23