龍頭山 照蓮寺
元は定林寺と称した曹洞宗の禅宗寺院で、小早川氏代々の子弟の学問所でした。
康安元年(1361年)の寄進状や室町期頃の小早川家正月行事の中、
および天文2年(1533年)の小早川興景(隆景の養父)の書状などに定林寺の名前が見られます。
本堂、経蔵、鐘楼門、庫裏などを備え、名園「小祇園」もあります。
寺にある銅鐘「高麗鐘」は、国の重要文化財に指定されています。
総高68.3cm、口径40cm、口縁の厚さ3cmの鐘で、
小早川隆景が幼時の学問所であった照蓮寺に寄贈したと伝わっています。
陽鋳の銘文の「伐昭大王」は高麗第4代光宗のことです。
日本に伝来する紀年銘のある高麗鐘としては3番目に古いものです。
上記の高麗鐘の説明は本堂の隅にありましたが、
肝心の鐘の姿を見ることは出来ませんでした。
鐘楼門の横に「国重要文化財 銅鐘」の石碑が立っていますので、
鐘楼門の中にあるのでしょうか。
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