特攻神社
鹿児島県出水市には先の大戦中、
旧海軍出水航空基地があり、その面積は300ヘクタールにも及びました。
この基地は、開設当初は訓練航空隊が訓練に励んでいましたが、
昭和19年から実践部隊の基地となり、260名を超える特攻隊員が
南方の空へ散ることとなりました。
特攻神社は、昭和18年4月1日に開隊された出水海軍航空隊の守護神として建立され、
同航空隊が特別攻撃隊の基地となるや、出撃する特攻隊員の全てが特攻神社に
使命の成功と国家の安泰を祈願して出撃したと伝えられています。
大東亜戦争終結により航空隊は解隊し、神社も撤去され台座を残すのみとなり、
樹木が生い茂って忘れ去られていました。
しかし平成2年に宅地造成により、特攻神社の台座が発見されたことにより、
箱崎八幡神社の宮司が当地を買い取り、「特攻神社」を建立されました。
「特攻神社」のご祭神は、関行男命、金指勲命、全国特別攻撃地散華之命達です。
特攻神社の境内には、特攻隊員像が南方のかなたを見つめています。
そしてその足元には、出水第二海軍航空隊の正門門柱があります。
この門柱は、平成5年に奉納と書いてありましたので、恐らく移築されたものでしょうか。
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