鹿児島県出水市は、美しい自然が至る所に残るまちであり、そしてシベリアからの冬の使者、ツルが飛来することで知られます。
毎年10,000羽あまりのツルの舞は、訪れる人に感動を与えます。
出水市の色々なところで姿を見ることが出来るツルですが、その中心がこのツル観察センターです。

11月1日〜3月第4日曜日の間オープンするセンターは、 間近でツルの生態を見る事が出来ます。 センターの裏にツルの餌場が広がり、センターの展望所からはツルの優雅な舞や餌をついばむ姿が見られます。 またパネルやビデオでツルの情報を見る事が出来ます。

出水でツルの渡来数が増え始めたのは、薩摩藩が海岸の大規模な干拓を始めた17世紀後半頃からで、 湿地帯で雑草や虫が多いなど、ツルが好む環境であったからではないかと言われています。

現在出水市では、ツルの渡来期間中のみ一部の田んぼを保護地区として借り上げ、 ねぐらを整えたり、農作物への食害対策としてエサを与えたりしている事で、年々飛来数が増えています。
出水市に飛来するツルはナベヅル・マナヅル・クロヅルで、時にはカナダヅル・ソデグロヅル・アネハヅルなども渡来する事があります。

ツルは基本的に核家族で行動するとされていて、出水のツルを見ていると、だいたい3〜4羽で行動しています。 これは出水に飛来するツルの殆どを占めるマナヅルやナベヅルが5月に2個の卵を産むためで、 両親のツルとその子供の核家族で行動するからです。 親ツルと幼鳥との見分け方は、頭部が白い個体が大人、頭部が黄褐色みを帯びて汚れた様に見える個体が子供のツルです。

◆ じゃらん
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