皆生掩体壕
鳥取県米子市皆生(かいけ)にある掩体壕です。
皆生に有るため、皆生掩体壕と表記しましたが、正式名称はありません。
旧日本海軍の美保海軍航空基地の跡地に残る掩体壕です。
場所は、無添くら寿司米子店の駐車場の裏側にあります。
掩体壕(えんたいごう) とは、
装備や物資、人員などを敵の攻撃から守るための施設です。
旧日本軍が第二次世界大戦中に構築した掩体壕が全国に残っており、
これは取り壊しが困難であったために残されたものです。
近年では戦争遺跡として保存されているところもありますが、
米子に残る掩体壕は、放置されたまま残っているものです。
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▲ 国道431号線皆生交差点付近。くら寿司駐車場から見たところ。後ろの方に掩体壕が写る
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▲ 掩体壕の開口部があるのですが、藪に阻まれてほぼ見えません
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まずは「くら寿司」の駐車場から見える様なので、ナビをセットして目指します。
くら寿司の駐車場からすぐ近くにプール状の四角いコンクリートの遺構があり、
その奥に掩体壕の開口部が見えていますが、藪に阻まれて殆ど見えません。
くら寿司の駐車場からは掩体壕の方へ入れませんので、掩体壕のある空き地近くの道をぐるりと回ってみました。
付近を一周すると、歩いて入れるところを発見。
掩体壕の横だけは広めの空き地になっていますが、周囲はぐるりと民家です。
掩体壕の側面に密着する様に民家が建っているので、不審者と間違われないかとビクビクしながら見学しました。
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▲ 横から見た掩体壕
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余りに藪が茂っていて、
全体的にどんな形状なのか分らなかったので、googleの航空写真を見てみます。
航空写真で見ると、縦長の大きな壕と、それと垂直に短い壕があって、2つのパーツが繋がっているみたいです。
逆T字型とでも言いましょうか・・・
この壕は、通信施設として使われていたそうです。
大きなかまぼこ型の壕が恐らく本体だと思いますので、これと垂直にある壕がお尻の部分なのでしょうか。
お尻の小さな壕は両側から出入り出来ますが、草木が生い茂っており、壕に近づく事ができません。
また反対側は民家の窓と密接していますので、近づくのは断念しました。
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▲ google 航空写真より
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▲ 小さな壕。こちら側は草木が覆い茂り過ぎて近づけない。
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▲ 小さな壕。民家の窓と余りに密接しているので、近づくのは断念
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▲ 藪に埋もれている掩体壕の胴体
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▲ 掩体壕の正面
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掩体壕の本体正面(と思われる)から見たところです。
ここも草木が生い茂っており、壕の中を見るのは困難です。
正面から見ると、高さのあるかまぼこ型をしています。
この大きなかまぼこ型の開口部の左側には、小さな水槽らしき遺構もあります。
しかし、草木が覆い茂り過ぎて壕の全景が見えないのが、非常に残念でした。
米子市には幾つかの戦争遺構がありますので、ぜひ保存整備して頂きたいものです。
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▲ 開口部は縦長のかまぼこ型。右手に小さな水槽らしき遺構がある。
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▲ 掩体壕の正面
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▲ 掩体壕の右側面から見る
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