山口サビエル記念聖堂 / 山口カトリック教会 
山口サビエル記念聖堂 / 山口カトリック教会
山口県山口市にあるカトリック教会の聖堂で、 フランシスコ・ザビエルの山口での布教活動400年記念として1952年(昭和27年)に建てられました。 この施設の名称は『ビエル』と濁らないのが正式名称です。

初代の聖堂はザビエルの生家、ザビエル城 (※ザビエルはスペインの地方貴族出身、バスク人) を模して建てられたものでしたが、 1991年(平成3年)に失火により全焼しました。
現在の聖堂は1998年(平成10年)に再建されたもので、 イタリア人神父のコンスタンチノ・ルッジェリと建築家ルイジ・レオニのデザインによるものです。

以前は聖堂内部の写真撮影が禁止でしたが、 2017年に再訪したところ、聖堂内部の写真撮影がOKになっていました。


 ▲ 聖フランシスコ・サビエルの聖骨
サビエル記念聖堂の三角形に近い形は、聖書に記された 「光」「水」「幕屋(テント)」を全体のテーマに、53mの2本の塔を配し、 正面にはステンドグラスと十字架、屋根が建物全体を覆う神の幕屋をイメージしたデザインです。
塔に付けられた9つの鐘は、それぞれに平和と幸せを告げるメッセージが刻まれ、 定刻には山口の街に鐘の音を響かせています。 聖堂内部には沢山のステンドグラスが施され、 パイプオルガンも設置されています。

左の写真は、聖堂内部に安置されている、聖フランシスコ・サビエルの聖骨です。 サビエルの聖骨は、インドのゴアにあるボン・ジェズース教会に安置されています。 ここには、右手の指の聖骨の一部が納められています。

山口とフランシスコ・サビエル
フランシスコ・サビエル (山口では“サビエル”と呼ぶ) は1549年に鹿児島に上陸し、布教活動を行いました。 1550年には平戸で布教活動を行い、京に上る為同年11月に山口に入り、無許可で布教活動を行い、1ヶ月程で山口を後にします。 1551年、京に上って布教活動を行おうとしたザビエルですが、叶わず、山口を経て平戸に戻ります。 同年、再度山口入りしたザビエルは大内義隆に様々な品を献上し、義隆は布教を許可します。 また、廃寺となっていた大道寺をザビエル一行の住居兼教会として与えたのが、日本最初の常設の教会堂と言われています。

 ▲ 聖堂内のステンドグラス

 ▲ ステンドグラス左側「救い主キリストの血」、中央「太陽」、右端洗礼場のステンドグラス「再生」

 ▲ 十字架の道ゆき

 ▲ 聖櫃と聖体聖堂
聖堂内に設置されているパイプオルガンは、 ドイツのハンブルグ、ベッケラート社製のパイプオルガンです。 1933本のパイプ、29ストップ(29の音の種類)(例えばトランペット、フルートなど)で構成されています。 聖歌隊用のスペースが横に設けられています。

 ▲ 聖堂内のパイプオルガン

 ▲ 山口サビエル記念聖堂
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 ▲ 主イエスキリストの誕生 (2012.1.2)

 ▲ ダミアンホール(休憩所) (2012.1.2)
教会堂へ上る坂道の途中には、「山口天使幼稚園」があり、 その坂を上り詰めたところに、「大聖年の鐘」と「井戸端で説教するフランシスコ・サビエル」の像があります。 その前が駐車場になっています。
聖堂右側には「ダミアンホール(休憩所)」、聖堂の1階に「クリスチャン記念館(有料300円)」、 右手前に「アゴラ(パウロ書院)」、左手前に「ルルドの聖母」があります。

 ▲ 大聖年の鐘と井戸端で説教するザビエル

 ▲ 敷地入口に立つ「亀山」(ここの地名)の碑と聖母子像

 ▲ 井戸端で説教するザビエル

 ▲ ダミアン殉教の石碑


 ▲ ルルドの聖母
「ダミアン殉教の石碑」は、福者の一人ダミアンは、司祭が不在の間、山口教会の信徒の世話をしていました。 1605年8月19日に、山口市湯田の一本松で斬首され殉教しましまた。

「ルルドの聖母 マリア像」は、マリア様が何回も現れたという、南フランスのピレーネ山脈の有名な洗礼地、 ルルドにちなんで作られました。
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山口サビエル記念聖堂 DATA
住所山口県山口市亀山町4-1B
電話番号083-920-1549
定休日
公式HP
備考
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last visited : 2017/11/06