山口県美祢市秋芳町(しゅうほうまち)のカルスト台地「秋吉台」の地下100〜200mにある日本最大規模の鍾乳洞で、 その一部である約1kmが観光の為に公開されています。 洞内には約1kmに渡り地下川が流れ下っています。
秋芳洞への入口は、土産物屋が並ぶ『秋芳洞案内所/秋芳洞正面入口』、 カルスト台地・秋吉台から入洞する『秋吉台案内所/エレベーター入口』、 『黒谷案内所/秋芳洞黒谷入口』の3ヶ所です。
洞内の観光路はとても広く、年配者でも楽に散策出来ます。 車イスの方でも秋芳洞の3分の1程度は観覧出来ます。 洞内にトイレはないので、入洞前に済ませておいて下さいね。
なお、地名である秋芳町の読みは「しゅうほう」、鍾乳洞の名称は秋芳洞「あきよしどう」です。

『秋芳洞案内所/秋芳洞正面入口』から入洞します。 秋芳洞バスセンターから秋芳洞正面入口までは、土産物屋や食事処が並んでいます。 入口の横には川が流れています。 これは鍾乳洞の内部から流れてくる川なのです。 料金を払い、この川沿いに進んで行くと、巨大な岩の割れ目にぽっかり空いた洞窟があり、 洞窟からは滝の様に地下川が流れ出し、川の水はエメラルドブルーに輝いています。 ここから秋芳洞の内部に入ります。

洞窟の入口には「身代観音」が祀られていました。 地下川の水のゴォーッという音も迫力です。 この地下水が滝の様に流れ落ちるところに、「竜ヶ渕」と名称が付いていました。

秋芳洞の洞内に入ってすぐの「青天井」付近に、『冒険コース』という、洞内の岩肌を上って行くコースがあります。 料金箱にお金を入れ、用意してある懐中電灯を持って、足場の悪い岩肌を上って行きます。 手すりが付いているので落ちる事はまずないと思いますが、滑りやすかったりとかなり足場は悪いので、 かかとの高い靴では厳しいです。 上から見下ろす洞内は感動的でした。

さて、冒険コースから無事降りてきましたので、整備された観光道を歩きます。 地下川が広く浅く流れる「長渕」は、岩肌の色がくっきり2層に分かれていて、 水面に岩肌が写り込んで幻想的でした。幅約15m、長さ100mの直線的な地下川です。

更に進むと、秋芳洞の代表的な景勝、「百枚皿」です。 まるで棚田の様にも見えるこの百枚皿ですが、お皿の数は実際には500枚以上あるとか。 世界に類例のない大規模な石灰華段丘で、前方の小高い所より流れている地下水に含まれている石灰分が皿状に沈積した物です。

百枚皿から進むと、次に観光道の右手にこんもりとした山、左手には地下川が見える、「広庭」という場所があります。 まるで噴火した火山の様に見える岩山は、「洞内富士」と名付けられています。 広庭から見下ろす地下川には、岩肌にくっきり2本の線があります。 これは2万年前の川底の痕だそうです。何で2本線として残っているんだろう・・・
この辺りには「南瓜岩」「大松茸」「笣柿(すぼがき)」と名付けられた石筍(せきじゅん)が並んでいます。

更に進むと、こんもりとした岩が細い柵で覆われている「縮緬岩」があります。 何でこの岩だけ覆われているんだろう・・・？　と見ると、この岩は細かな粒子が輝いてキラキラ光っていました。 触られたらキラキラ感がなくなっちゃうのか？とも思いましたが、そんな訳ないですよね。 更に良く見ると、その表面が細かいシワを寄せたように波打っています。 縮緬という名から察するに、保護しているのはこちらのシワの方ですね。 触られたらシワが消えちゃうのでしょう。

さて、そろそろ秋芳洞の観光洞内の真ん中辺りです。 広い空間が広がり、下は水を張った田んぼの様な「千町田(ちまちだ)」、 天井からは無数の鍾乳石がぶら下がる「傘づくし」の景色が広がります。 千町田は百枚皿と同じくリムストーンプールですが、百枚皿より1枚当たりの面積が大きく、本当に田んぼの様ですね。 千町田の奥には地下川の流れがあります。
傘づくしの様に、無数の鍾乳石が天井からぶら下がっているのを見ると、鍾乳洞だなぁ〜と思います。
天井から水が滴り、次第につららの様に方解石の沈殿物が成長した物が鍾乳石です。 同じく滴が落ちた洞床でも方解石の晶出が起きるので、そこが次第に盛り上がり石筍となります。 天井から成長した鍾乳石と、下から伸び上がった石筍が繋がると石柱と呼びます。
下の写真の「大黒柱」がまさに石柱ですね。

◆ じゃらん
◆ 楽天トラベル

◆ じゃらん
◆ 楽天トラベル

◆ じゃらん
◆ 楽天トラベル