龍源寺間歩 / 石見銀山 
龍源寺間歩
石見銀山 で唯一、常時一般公開されている坑道がこの「龍源寺間歩」です。 「間歩(まぶ)」とは、銀鉱石を採掘するための坑道の事で、 石見銀山には大小600余りの間歩が点在しています。

「龍源寺間歩」は、大久保間歩(870m)に次ぐ大坑道で、本来の長さは600mに及んでいます。 江戸時代前期に開発され、昭和18年まで稼働していました。

坑口の横には番所(管理小屋)を設け、四ツ留と呼ぶ坑木を組み合わせて坑口としています。 坑道は、ほぼ水平に約600m掘り進んでおり、高さ1.6〜2m、幅0.9〜1.5m、 採掘と同時に鉱石運搬の幹線坑道としても使ったようです。
内部の岩質は角礫凝灰岩(かくれきぎょうかいがん)、坑道の壁面や天井にはのみ跡が残り、 鉱脈を追って掘り進んだ小さな坑道(ひ押し抗)や上下方向に延びる斜坑を見る事ができます。
排水用の坑道でもあった下の「永久坑」へ降りる垂直の竪坑も残っています。

 ▲ 龍源寺間歩の案内所

 ▲ 龍源寺間歩 入口

 ▲ 龍源寺間歩 入口

 ▲ 龍源寺間歩入口の横にも小さな間歩が
坑道は入り口から水平に約630m続いており、そのうち現在公開している坑道は156mまでです。 そこから平成元年に新しく掘った116mの連絡通路(栃畑谷新坑)が設けられ、観光用に公開されました。
床面の高さは入坑しやすいように一部で掘り下げたところもあります。


 ▲ 龍源寺間歩内部

 ▲ 龍源寺間歩内部
旧坑道には幾つもの細くて狭い脇道が掘られています。
「ひおい坑」と言って、岩石の隙間に板のように固まっている鉱物の層(鉱脈)を追って 掘り進んだ坑道です。

人ひとりが通れるかどうかというような小さなひおい坑は、狭くて暗く、 そんなところに入る勇気はありませんが、当時はお宝(銀)を追って掘り進んだのですね。。。


 ▲ ひおい坑

 ▲ ひおい坑
この竪坑は、 垂直に掘られた坑道で、「源寺間歩」に溜まった水を約100m地下の「永久坑道」へ排出したと言われています。

竪坑とは鉱山・炭鉱などで、鉱物・材料・人員等の運搬、 または通気・排水の目的で垂直に設けた坑道施設の事をいいます。

 ▲ 排水坑の役割を果たした竪坑

 ▲ 坑道
右の写真が、入口から約160m地点で、旧坑道の立ち入り区域の終点です。 坑道は左にカーブしながら195m地点で落盤のために塞がってしまっています。
ここから奥は、高さ約2m、幅約90cmで大人がやっと通れる大きさで、江戸時代に掘られたものです。

ここからは旧坑道は通れないので、新たに掘られた連絡通路(栃畑谷新坑)を通って外に出ます。

 ▲ ひおい坑

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龍源寺間歩 DATA
住所島根県大田市大森山銀山
電話番号
公式HP
備考
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last visited : 2017/04/12