「
八代城跡」の北参道神橋の向かいにある神社です。
もと八代城の北の丸があったところで、
はじめ加藤正方が母妙慶禅尼の隠居所を建て、枯山水の庭園が造られた場所です。
加藤家改易後は細川三斎(さんさい)がここに書院とお茶室を築き、
庭園の整備を進めました。
さらに松井家がこれを継承し、今日に至っています。
庭園は城壁の土居を利用した低い築山と、泉水に続く心字池からなります。
書院から築山の上に龍峰連山が遠望できるようにしてあり、
全体的に簡素ですっきりした、わび茶にふさわしい庭園といえます。
名木臥龍梅は、三斎自らが「八代から百花の魁となる人材出でよ」と念じて植えたと伝えられ、
昭和57年に県指定天然記念物となっています。
松井神社は、松井家再興の祖康之と、干拓事業で八代地方の発展の基礎を築いた興長(おきなが)を祭神として、
明治14年に当地に創建されたものです。