桜島 の東部に位置している黒神町には、大正3年の大噴火の猛威を伝える遺物が2つ残されています。
「
腹五社(はらごしゃ)神社の埋没鳥居」と「
埋没門柱」です。
ふたつは約200m程離れた県道26号沿いにあります。
1914年(大正3)1月12日、まず西桜島赤水上が黒煙を突き上げ、
10分後には東桜島黒神の鍋山が大音響とともに爆発しました。
黒煙は上空7000mに達し、全島を覆い尽くしました。
翌13日には溶岩の流出が始まり、30億トンの火の波が瀬戸海峡を横断、
桜島と大隅半島を陸続きにしてしまいました。
この大爆発により、黒神では全戸687戸が火山灰に埋没してしまいました。