常栄寺雪舟庭
山口県山口市にある「常栄寺雪舟庭」は、
室町時代の中頃「妙喜寺」といっていた寺の庭として、大内政弘が雪舟に依頼して築造したと言われる
池泉廻遊式庭園です。
内庭には約30Rの広さで、背景の山林も指定地となっています。
北川に枯滝があり、中央に心字池があり、その周囲には庭石を豊かに配しています。
内庭は石だけで作庭され、その石は室町時代の庭園の特色となっている
立石が多く使用されています。
この庭は水と石とに主体をおいて簡素であり豪放であり、岩の持つ堅さすなわち岩の意志ともいうべき
頑丈さをよく生かしていて、直線と角との最大の巨匠であると評された雪舟の山水画を見るようです。
妙喜寺は、その後妙寿寺と称し、さらに明治になって、毛利隆元の菩提寺となり常栄寺と改められました。
寺には雪舟画像を始め多くの寺宝があります。
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