風連鍾乳洞 
風連鍾乳洞
臼杵市の国道10号線沿いにある全長約500mの鍾乳洞で、 1926年(大正15年)に地元の青年団によって発見されました。
1927年(昭和2年)に「風連洞窟」として国の天然記念物に指定されています。

入口にある建物「風連鍾乳洞観光センター」前の石碑には 「日本一美しい 風連鍾乳洞」と彫られています。
出入口が一方にしかない閉塞型の鍾乳洞であるため、外気の侵入が少なく風化が抑えられることから、 鍾乳石の形状と美しい白色とがよく保たれている、とても美しい鍾乳洞です。

「風連鍾乳洞観光センター」は昭和を感じさせる昔ながらの土産物屋という雰囲気で、 入場券を購入すると、次のご案内まで後何分ですと言われました。
案内人なしで入洞する事も出来ますが、せっかくなので案内人の御婦人に説明して頂きながら、洞内を見学する事にしました。
林の中の小道を少し進むと、鍾乳洞の入口へ到着です。

 ▲ 風連鍾乳洞入口

 ▲ 風連鍾乳洞観光センター

 ▲ 鍾乳洞の案内図

 ▲ 鍾乳洞入口へと向かう
大きな岩の中にぽっかりと穴が空いた入口には注連縄が掛けられています。 洞内の温度は通年15℃で、夏は涼しく冬は暖かい自然の冷暖房です。

現在使用されているこの入口の左側には、恐らくスリムな人しか通れないであろう小さな穴が空いています。 これが大正15年に発見された当初使われていた探検口で、 現在は地下水の為に入る事が出来なくなっています。
よくこんな狭い穴に入る勇気があったなと驚嘆しました。

では鍾乳洞の中へと進みます。

 ▲ 現在使われている入口

 ▲ 探検口

 ▲
出入り口は1ヶ所しかないので、約500mの洞内を行って帰って来るという折り返しコースとなります。 往路は案内の方が説明をしながら洞内の一番奥まで案内して下さいますので、それに従って歩き、 復路はそれぞれ好きなペースで戻ります。

どこの鍾乳洞でもそうですが、鍾乳石に見た目から連想される名前が付けられています。 洞内にはコウモリが生息していて、案内の方が懐中電灯で照らして見せてくれました。

“亀さん” はまぁ見えなくもないですね。日本人ってこういう場所につい小銭を投げちゃうんですよね。

 ▲ コウモリ

 ▲ 亀さん
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“ちりめん土手” はなる程、縮緬の様にシワシワ。

“瑞雲の滝” は、水しぶきを立てて落下する滝の様で、 全般的な鍾乳石の発達段階を示している最も興味のある鍾乳石群と言われています。 なかなかダイナミックですね。

入口の石碑に“日本一美しい” と掲げてあった様に、 とても白く美しい鍾乳石を見る事が出来ます。

 ▲ 瑞雲(ずいうん)の滝(高さ10m)

 ▲ ちりめん土手

 ▲ 腰折の滝

 ▲ 鍾乳石が白く美しい

 ▲ 布引の滝と不老の滝

 ▲ ヘリクタイトと鍾乳帯
そして鍾乳洞の一番奥が最大の見どころです。広さ15a、天井の高さ15mという広い空間に、それは見事な鍾乳石が乱立しています。

“幽香連峰” は下からボコボコ、モコモコと湧き上がった巨大な不気味な柱の様です。 約30個の石筍からなる石筍群で、高い物で約2mあります。

その奥には、“竜宮城” があり、 天井から下がった鍾乳石がまるでおとぎ話の中に迷い込んだような幽玄な雰囲気を創り、 無数の石筍から成る“競秀峰” がまるで宮殿の様です。 この競秀峰の石筍は大小合わせて100本以上もあり、 基部は周囲16m、高さ10mもある迫力の大宮殿です。

 ▲ 幽香連峰

 ▲ 竜宮城―競秀峰―
“天上界” は高さ4m、直径1m、周囲3m余りの純白な石柱です。 何だか純白のウエディングケーキの様にも見えます。 付近の天井には長さ40cmに近い純白の鍾乳管が無数に下がっています。

コースの最後はかなり急な階段を上って“瑠璃の殿堂” へと。 天井から垂れ下がっている鍾乳石を間近で見たり、竜宮城を見下ろしたりと、高い位置からの鍾乳洞もまた違った切り口で面白いです。

 ▲ 階段の上から写す。高い位置から流れる様に下がる鍾乳石が美しい

 ▲ 天上界


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風連鍾乳洞 DATA
住所大分県臼杵市野津町大字泊1632
電話番号0974-32-2547
営業時間4月〜9月 8:00〜17:30
10月〜3月 8:30〜17:00
駐車場あり。無料
公式HPhttp://www.furenshonyudo.jp/index.html
備考
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last visited : 2014/01/03