掩体壕とは、飛行機などを敵機から隠すために格納する壕の事です。
全国的にはかまぼこ型をしたコンクリートの有蓋掩体壕が多いのですが、
知覧の飛行場跡にある掩体壕は、馬蹄型に土塁を築いた無蓋掩体壕です。
爆弾が近くに落ちた場合でもその破片及び爆風から飛行機を守る為に造られました。
昭和20(1945)年以降、日本各地で空襲を受ける様になり、
特に南九州の飛行場は標的にされました。
そのため、特攻隊が知覧に進出すると機体は掩体壕に格納され、米軍機の目を欺くために、
松や杉、雑木の枝を被せてカムフラージュされました。