くじらの眠る丘
鹿児島県南さつま市大浦町にあるマッコウクジラの骨格標本が展示された公園です。
隣接して直売所「ふるさとくじら館」があります。
平成14年1月22日に旧大浦町小湊干拓海岸にマッコウクジラ14頭が集団座礁しました。
日本で初めてのマッコウクジラの大量座礁と言われ、全国メディアに取り上げられました。
クジラの体に海水をかけ続けるなど、救助作業が報道されていたのを覚えています。
みぞれ交じりの風雨と打ち寄せる荒波で、救出作業は難航し、衰弱したクジラが次々と息絶えていく中、
かろうじて1頭の救出に成功し、海に返すことができました。
しかしながら13頭のクジラは息絶えてしまいました。
死亡したクジラは、学術研究のために骨格を保存された1頭を除き、海底沈下が行われ、
2月1日深夜すべてが海へ戻されました。この作業も困難を極めました。
このクジラとの11日間に及ぶ活動に携わった多くの方々の想いを伝える施設が2013年にオープンし、
このとき座礁したクジラの骨格標本や、救助活動の現場の写真パネルなどが展示されています。
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