水俣市湯の児にある全長約5kmの桜並木が続く海岸道路が『湯の児チェリーライン』です。 昭和32年に海岸道路が完成したことに伴い、昭和34年までの間に道路沿いに桜の植樹を行いました。
「さくらの名所100選」にも選ばれており、 真っ青な不知火海(八代海)をバックに咲く、約500本のピンクの桜は見応えがあります。 入り組んだ海岸線の景色も美しく、ピンクの桜が花を添えて、とても絵になる風景です。

桜の開花期間中は、船の上から花見が楽しめる「海上花見船」(要予約・有料)が出航します。 不知火海から眺める湯の児チェリーラインはまた違った感動が楽しめるはずです。

湯の児チェリーラインの明確な位置が分からなかったので、 取り敢えず「湯の児温泉」を目指して県道56号から入って来ました。 ここからでも海岸線に咲く桜と不知火海が見えていますが、雑誌で良く見る景色と違います。 近くで写真を撮っていた写真家さんに尋ねてみると、 海岸道路への行き方を教えて下さいました。

しかし、雑誌で良く見る写真ほどの桜は今はないのだそうです。 あの写真は一番良い時期の写真をそのまま使っているそうで、 その後台風などの影響で桜が減り、雑誌掲載写真ほどの密集したピンクのラインは見えないそうです。

湯の児チェリーラインの起点・終点がどこなのかは不明ですが、 水俣病院を目指して行けば分かり易いでしょう。
県道56号を水俣市役所方面へと進み、市役所を通り越し更に進むと、 県道56号が右折する場所があります。 道路標識があり、 海岸道路は真っ直ぐ、湯の児温泉・県道56号は右折となっていますので、 真っ直ぐに海岸道路へと向かって下さい。 海岸道路はカーブが多く道幅も狭いので、運転には充分お気を付け下さい。

湯の児チェリーラインには、途中にベンチやちょっとしたお花見スペースはありますが、駐車場は余りありません。 海岸道路の途中にある和田岬に10台、大崎鼻公園15台駐車出来るのみです。

チェリーラインは約5kmありますが、 その途中途中で車を停める場所はないのです。 道幅が狭いので、路上駐車するスペースもほとんどありません。
車だと車窓からのお花見となってしまいますので、可能ならばバイクや自転車が良さそうです。

桜の品種はソメイヨシノ、ヤマザクラ、サトザクラなどです。

写真の様な道が続く海岸道路なので、道路沿いに売店や自動販売機はありません。 お花見をするなら、お弁当や飲み物は持参しなければなりません。

毎年桜の開花時期に合わせて、湯の児温泉で「湯の児桜まつり」も開催されます。 また湯の児温泉各旅館では日帰りメニューなどが考案されます。 折角なので、桜を見て温泉に浸かると良いですね。

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