【神に捧げた生涯】
〜飢餓にも迫害にも耐えた信仰〜
ローマ法王に絶対の忠誠を誓い、東アジアへの伝道をめざしたイエズス会士、フランシスコ・ザビエルが、
日本に初めてキリスト教を伝えたのは、1549年(天文18)のことです。
リスボンを出航しインド・マラッカ・モルッカ諸島に渡り、飢餓と疫病に悩んだ末、
ようやく取るレス神父等6名とともに鹿児島に上陸したのです。
案内したのはマラッカで一行に加わったパウロ・ヤジロー(鹿児島出身)です。
ザビエル一行は、当時の当主島津貴久の歓迎を受け、布教の許可を得ました。
「この国の人は礼儀を重んじ、一般に善良で悪い心は持っていない。
何よりも名誉を重んずるが、一般に貧しい。しかし、それを恥とは思っていない。」
という感想をマラッカに書き送ったザビエルですが、その後仏教徒の反対にあい、わずか10ヶ月で肥前平戸へ移りました。
子供を非常に愛し、特に子供に教えを広めることに力を注いだ人でした。
この記念碑は、ルイ・フランセン(ベルギー)の作で、昭和53年に設置されたものです。
[ 現地案内板より転記 ]