玖珠郡玖珠町の山浦地区にある湧水で、大分県下で唯一、「平成の名水百選」に選ばれています。 この湧水は、近隣の3つの自治区の水道水として利用されています。
下園妙見様湧水へは、国道210号線より 慈恩の滝 の横から山の中を走る 県道704号を6km程上って行きます。 山の中を進んで行くと、「春日小学校」が目印となり、小学校の方へ曲がって行くと 下園妙見様湧水の駐車場があります。 駐車場から湧水までは徒歩で1〜2分、住宅のある生活道路を進みます。

春日小学校近くの下園妙見様湧水の駐車場に車を停めると、その横には下萩川が流れています。 駐車場は車が2〜3台停めれる程のスペースです。 この川もとても綺麗な水で、少し深さのあるところがコバルトブルーに輝いていました。

住宅の並ぶ生活道路を入って行くと、下園妙見様湧水の石碑と共に、 その名前の由来ともなっている水の神・火の神である妙見様が祀られています。 辺りは木々が茂り、神聖な雰囲気でもあります。
水源はその生活道路脇にあるので、用水路の様にも見えますが、 下園妙見様湧水と書かれた御社の下から清らかな水が湧き出ています。

この妙見様は、1701年(元禄14年)に作成された山浦村の村絵図にも妙見様として示されており、 古くから祀られている事が分かっています。 地域の人々は妙見社を祀り、300年以上も前から水を利用していたと思われます。
また、百数十年前にこの地区で大火が起きた際、妙見様が屋根の上を横切り、 その瞬間に火が消えたと伝えられていることから、火の神・水の神として伝えられています。

水汲み場は下園妙見様湧水と書かれた御社の手前に、湧水を汲みに降りる石段があります。 御社には賽銭箱が置かれていますので、感謝の気持ちを表すと良いでしょう。

下園妙見様湧水から更に奥へと進むと、この湧水を使用した豆腐『万年元気とうふ』の工房があります。

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